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新規就農者へのサポートについて

就農にあたり必要なこと
就農にあたり、農地を確保すると共にピーマンを栽培するビニールハウス等が必要です。ここでは、必要なものと関係機関の支援体制等を記載致しました。
 
一つ目に、ハウスを建てる農地を確保することです。この場合に、栽培する面積や規模拡大を考慮した農地面積を確保することが重要です。また、労働力や生活設計で必要な所要額などを考慮して栽培する面積を決めていきます。農地については、本人と共に農業委員会・町役場農業振興課・農業振興センターが連携しながら農地を見つけていきます。
 
二つ目に、国や県の補助金を受けながらビニールハウスを建設しますが、自己負担がありますので自己負担分の準備金が必要です。資金は金融機関から借り入れることになりますが一定の自己資金があると無理のない返済計画を組むことができます。返済計画については県や金融機関等の職員の支援を受けながら作成を行います(資金の借り入れには審査会が開催され、貸付の是非が判定されます)。
 
三つ目に、新規就農に係る初期投資の軽減を図り経営を安定させるために、補助事業を活用することが肝要です。但し、国や県の補助事業は要件がありますので、内容を確認して申請する必要があります。申請に係る書類作成や計画書作成については農政関係機関の職員が支援します。
 
四つ目に、雇用の確保が必要です。家族経営が労働力を確保する上からもいいと思いますが、ハローワークや友人等のネットワークで雇用を確保していくことも必要です。
 
五つ目に、農機具の確保をどうするかの課題があります。トラクターや畝立て機はピーマン栽培で必要になりますが、農業振興センターでは農作業受委託作業も行っておりますので、就農当初はそれらを活用すると初期投資を軽減できると考えられます。但し、病害虫防除で必要な動力噴霧器や軽トラックは日常的に使用しますので個人での所有が必要になります。
 
最後に、困ったときに相談できるピーマン栽培の仲間を見つけることが重要です。ちょっと、わからない虫がいるとか、葉っぱが黄色くなっているとか、ビニールの張り方がわからないとか、困ったときにアドバイスをもらえる仲間作りが大事です。農業振興センターでも農家の方々とコミュニケーションが取れるようにお手伝いしていきます。この他にも就農の向けての段取りは様々なことをクリアしながら進めていく必要があります。研修生期間は農業振興センターが寄り添い、就農後はJAの営農担当を中心に支えていくことになります。
 
○県の役割 栽培技術指導、就農支援(就農支援資金・近代化資金等)等
○町の役割 生産組合の補助事業申請事務支援、認定新規就農者認定、次世代人材投資資金・経営開始型事務、就農地確保支援等
○農業員会の役割 就農地確保支援
○JAの役割 栽培技術指導、生産者組織事務局、就農支援に係る資金借入業務等
○農業振興センターの役割 研修生の栽培技術習得指導、就農地の確保支援、次世代人材投資資金・準備型申請支援等
 
 

肝付町では農業を始めるための環境が揃っています。

各関係機関のサポート体制

荒瀬ダム

肝属畑地灌漑事業

 肝属中部地区(肝属中部地区鹿屋市・肝付町)は、年間降水量のうち梅雨時期と台風時に降雨が集中し、さらに畑地が保水性の乏しいシラス台地上に分布しているという地理的条件から、農作物が生長する為に必要な水量が確保できず、特に干天が連続する夏場の渇水期において慢性的な水不足の状況になっています。
 そのため、昭和44年事業導入の可能性を探るため予備調査を開始、平成元年実施計画が採択されました。
「肝付町(旧高山町)」と「鹿屋市(旧鹿屋市・旧吾平町)」の1市1町にまたがる1,537haの畑地を対象とし、新規水源のダムを一級河川肝属川水系荒瀬川上流に築造するとともに、ダムから畑地へ導水するためのパイプラインおよびファームポンド等の整備を行うことになりました。
平成9年から工事が始まり、平成26年3月にはダムの本体工事が完成、平成28年一部地域から通水が始まっており順次農地で水が使えるようになります。
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